雨が降り続くと・・・
私が住んでいる東京地方は今日も雨。これで先週金曜から連続6日である。昨日の午前中に久しぶりにお日様の顔を拝んだときは、「あぁ、いいなあ」としみじみ思った。もっとも午後にはあっという間に曇ってきてまた雨模様の空になってしまったのだが・・・
さていったいいつになったら晴天に恵まれるのだろうか?「金曜日には晴天が望めるでしょう」といった予報もだんだん怪しくなってきたようだ。「金曜は曇りベースで晴天は土曜日まで持ち越しになりそう」というふうに予報は変わり、今聞いた予報では「次の台風が発生したのでその状況で大きく変わります」だそうだ。
乾かない洗濯物が長々と部屋干しされている状態はまだまだ続きそうである。まあ、そんなふうにぼやいていても、この長雨で土砂災害や浸水被害に遭わないだけでも幸せと思わねば罰があたりそうだ。そういった被害に遭われた方々のことを思うと洗濯物の悩みなど取るに足りないものだもの。
とはいうものの、こう雨が続くとうちには洗濯物以外にも支障が発生する。それは足の問題。というのも我が家には車がないからなのだ。
今でこそ、子供は小学生になり、勝手に自分たちで行って帰ってくるが、幼稚園時代はお迎えの毎日で雨降りの日には大変な思いをしたものだった。
子供たちが通っていた幼稚園というのは一風変わった幼稚園で、保育園のように延長保育をやってくれるところだった。だから私は仕事を始めることができたわけだが、行きは園バスに乗せてもらえても、帰りはどうしても私が迎えにいかねばならない。小さい子連れで徒歩では30分はかかる距離なので車のない我が家では自転車で行くより他はなかった。
雨合羽を着せた子供を前と後ろに乗せてしかも傘を差して自転車に乗るなどと、まるでサーカスの芸当のごとき真似をして、今思うとよく事故に遭わなかったものだと背筋が寒くなる。夫は傘を差すのだけはやめてくれと言ったが、傘を差すと差さないとでは濡れ方がまるで異なる。なのでついついその禁を犯したものだった。学校時代の友人が「子供を自転車に乗せるなんて子供を殺すようなものだから絶対自分は2人乗りはしない」と昔言っていたけど、その友達がこれを知ったら卒倒してしまうかもしれない。まあ、とにかく事無きを得て現在に至っているわけだが、この幸運には全く感謝しなければならないようだ。
さて、他の子たちがほとんど皆車でお迎えの中、うちばかりが子供を前後ろに乗せて自転車で帰るのは、さすがに侘びしい。だから軽でもいいから車が欲しいと真剣に考えるときもあった。雨が降らなくとも冬の夜道は風を切って走る自転車には辛い。ペダルをこいでいる大人はまだ温まるけど、吹き晒されている子供たちはさぞかし寒かったことだろう。でもこれはわずか2年間ばかりのこと。幼稚園通いが終わればこの辛さからも解放されるのだ。そのために普段は乗りもしない自動車を購入するのはやはり躊躇された。
結局我が家が車を持つことはなく現在に至っているわけだが、あそこで車を買っていたら金銭的にもスイス旅行は無かったかなあ。
今も毎日ではないにしろ、お稽古事の送り迎えに雨が降るといきなり大変になる生活は相変わらずだ。でもそれもいずれ終わる日がくることだろう。
車を持たないことで制約のある生活だけど、でも反面それがないことでうちはいろいろ楽しむ余力をもつことができるのだから、まっいっか、としようか。
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