男がいて、女がいる・・・
週末、テレビでフィギアスケート大会の様子をちょこっと観た。
日本人選手が期待の女子シングルもさることながら、実は私が1番好きな競技はアイスダンス。男女が銀板の上を流れるように滑り、踊るさまは、いつもながらうっとり見とれてしまう。
その優雅なダンスを観ながらつくづく思ったのは、この世の中というものは「男と女がいるからこそいいもんだ」ということだ。
実は私は子供のころから男の子というものが大の苦手だった。この苦手というのは「嫌い」なのではない。むしろ「怖い」というのが近いようだ。身近に兄がいて、その兄といつも遊んでいたのにもかかわらず、兄以外の他の男の子を私はひどく恐れていた。うすのろだった私に、元気いっぱい腕白に遊ぶ男の子たちの声が向けられるとき、それは決まって非難を含んでいたから・・・
「私は絶対女子高にいってやる」
いつのころからかそんなことを考えるようになった私だったが、残念ながら進学したのは男子生徒がは2/3を占める旧男子校の学校。第1希望の女子高には偏差値がたりなかったせいであったが、ここで私はものすごいカルチャーショックを受けた。
男の子が皆優しい!
あたかも女の子に優しくするのは男の義務だというように・・・
それまでだっていわゆる可愛い女の子には皆優しかったりちやほやしたりしていたけれど、まあ私のようにどーでもいいノロマにはあれほど風当たりが強かったのに、これは何とした事か!
その後さらに進学して社会人になってもこのように優遇される状況に変わりはないのだが、この状況の変化に慣れるまで私は10年ぐらいかかった気がする。つまり男の人と普通に緊張せずにしゃべれるようになったのは20歳もとうに過ぎてからだ。
そして今現在。
「世の中から男の子なんていなくなっちゃえー!」そんなふうに思ったのは遠い昔のこと。周囲に男の人がいるからこそ、何となく華やいだ気分になる。結婚して子供が2人できた今であってもそれは同じだ。
余談であるが、先日乗った飛行機はフライトアテンダントが男女ほぼ同数の割合で乗務していた。男女で機内食のワゴンなど運んでくる姿は、なにやら同性同士でやっているよりも楽しげに見える。
夫は「やっぱり男より女の人のほうにサーブされるほうがいいなあ」なんて言っていたけれど、「女の私から言わせると、男の人にサーブされるのっていい気分よ」との私の発言に、妙に納得していたようだった。
「男がいて、女がいる。」
・・・そんな世の中で良かったねえ。
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