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2005/09/09

「いまどきの~」というけれど

 ラジオから流れてきた、とある会話。

 「・・・今の子供とその頃の子供と、変わったところってありますかねえ」
 「いや、変わっていないと思いますよ」

 質問者はその番組の司会者、回答している方は荒井良二氏。
 氏は児童文学のノーベル賞と言われるスウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を今年受賞されたという注目の絵本作家である。
 そしてこの会話の中の「その頃」とは荒井氏が絵本を書き始めた20年ぐらい前のこと。
 そんなに昔のことではない。
 だから、「変わっていない」という荒井氏の答えは至極当たり前というふうに受け取れてもよさそうなものだ。
 しかし、意外と世間は「子供が変わっていっている」と思いがちである。
 「インターネット、テレビゲーム、携帯電話などなど、子供を取り巻く環境はめまぐるしく変わっているのだ。子供だってその影響をうけて変わっていくのが当たり前ではないか?」
 あたかもそう言いたげだ。

 でも、
 荒井氏と同じように、私が思うところでも子供は何も変わっていない。

 この前の夏休み、
 PTA主催の子供お楽しみ会が開催されたときのこと。
 私はシャボン玉飛ばしコーナーのお手伝いにかりだされたていた。

 ところが、
 主催者側が用意したシャボン玉液には粘りが足りなかったのか、
 コーナーの目玉となる「丸枠を使って作る巨大シャボン玉」はとてもできないような状態であった。
 出来るのはストローを使ってできる小さなシャボン玉ばかり。
 これではとても小学生たちの心は掴めまい。

 しかし、落胆していた私たちの意に反して、
 このシャボン玉コーナーは大盛況となった。
 子供は小さなシャボン玉を作るのにも喜び、
 難しい巨大シャボン玉には粘り強く果敢にチャレンジを繰り返し、
 挙句の果てにはバケツに用意されたシャボン玉液を
 ただただ泡立てることにすら
 楽しさを、遊びを見出しているのだ。
 子供って偉い!

 その様子を見て私は思った。
 「何もなくても、子供は遊びを見出せる・・・
 昔とちっとも変わっていないのだ・・・」
 と。

 子供は何も変わっていない。

 相変わらず、
 子供は、
 親が大好きで、
 親に認められたくて抱きしめてもらいたくてうずうずしている。
 友だちと遊ぶのが何よりも大好きで、
 友だちとじゃれあってさえいれば高価なオモチャやゲームなんかなくたって十分楽しんでいられる。
 そして、
 型にはめられるが嫌で、
 周りが押し付けようとすればするほど反発し抵抗する・・・

 そう、結局子供は何も変わってなどいない。
 変わったと思い込んでいるのは大人だけなのだ。

 子供は変わった、
    変わってきている、
        変わってしまった

        だから親も何とかしなくちゃ、
    情報集めなくちゃ、
 世間に乗り遅れないよう細心の注意を払わなくては!

 なんか「踊らされている」って感じじゃないだろうか。

 子供にしろ大人にしろ、
 ひとなんてものはそんな簡単には、変わらないはず・・・

 「日本の未来だってまだまだ捨てたもんじゃないかも」

 ・・・・
 果たして
 そんなふうに思う私を
 「なんと能天気な!」と皆さんは笑われますか?

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