気圧配置図に学ぶ
今週に入って、ぐっと秋めいてきた気がする。
今日のように日差しがたっぷりのよく晴れた日であっても、
もう暑いと感じることはさすがになくなった。
からりと晴れたすがすがしい日和、
「秋日和ってこんな感じなのかなあ」と深呼吸をしたくなるようだ。
ちょっと前まではあんなに「暑い」とか、「ムシムシする」とぼやいていたくせに。
確かに季節の変わり目というのは日によって、いやひょっとしたら時間によっても目まぐるしいくらい陽気がかわったりする。
以前、朝は湿気をふくんで重苦しいような空気だったのがどういうわけだか午後にはからりと乾いた日があったときは、驚いたものだった。
(へぇー、すごい、太陽ってすごい!
どうやってこの短時間にあの空気の湿り気を乾かしちゃったの?
まるで洗濯物でも乾かすみたいに・・・!)
そんなふうに私は思ったのだが、それは勘違い。
「その場に在った空気が太陽熱によって乾かされた」というよりは、
むしろ
「他所に存在した乾いた空気の勢力が増してここまで広がってきた」というのが、
正しい表現のようである。
もちろん全ては太陽のなせる業であるから、その有難みはいささかも損なわれることなどないのだが。
そう考えてみると、
こうした急激な変化というものは往々にして、
そこにあったモノそのものが変わったのではなく、
その周りを包む空気が移り変わっていただけなのかもしれない。
大波が押し寄せてきて、
そして引いていくような、
それは「変化」ではなくあくまで「移動」だ。
うーむ、
そう簡単には何事も変わらないってことなのかな?
でも、
でももしも、
あなたが何かあるいは誰かを直ちに変えたいと思っているのなら、
それはそのモノやヒトそのものに直接アプローチするよりは、
その周りの空気を換える方が案外効率的かも。
・・・どうですか?
テレビの
天気予報の気圧配置図、
それを見ながら
そんなことをつらつら考えた私、でした。
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コメント
ゴトウさん、コメントありがとうございます。
なるほど、「質量不変の法則」ですか。そういう公平感って、いろいろな場面でひとを安心させてくれるような気がしますね。
投稿: ぞふぃ | 2005/10/16 11:38
ぞふぃさん、こんばんは。
そうなんですよねー、宇宙は「質量不変の法則」に則って動いているんですよね。何かがプラスになれば何かがマイナスになる。公平だと思います。
投稿: ゴトウ | 2005/10/15 22:17
いいえ、こちらこそコメントありがとうございます。
こんなこと書いていながら、私はせっかちでよく直球勝負に出て敢無く惨敗したりします。結局何も学んでいないのかもしれませんね(笑)。
いずれにせよ、何かを変えようとするにはエネルギーがいりますよね。
投稿: ぞふぃ | 2005/10/14 12:35
最後の部分は、最近落ち込みがちの私の心に染み入るような言葉でした。直球だけが決め球ではない、と少し冷静になれました。ありがとうございました。
投稿: nofumo | 2005/10/14 10:11