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2006/09/26

平凡からの転落

 ひとの人生というものは、
 幅細い尾根の上を歩いているようなもの

 そんな気が
 随分前からしていた。


 昔観た映画、「シンドラーのリスト」だったか。

 この中で、
 成り行き上
 多くのユダヤ人の命を救うことになった
 怪しげなるドイツ人実業家シンドラーと、
 気分次第で収容所のユダヤ人を
 いとも簡単に殺す強制収容所長ゴース。

 ふたりの間には
 それほどの違いがあるようには思えなかったのだ。


 ふたりとも同じ道を歩いていて
 片方は善への誘惑に導かれ
 片方は悪への誘惑に導かれる。


 ひとたび
 その誘惑に導かれると
 ひとつの善行は次の善行を呼び、
 そうして雪だるま式にごろごろと「善き人」への方にひた走る。
 幅細の尾根から転げ落ちるように
 その道を進むスピードは加速するばかりなのだ。
 そして
 悪の道へ入るのもまたしかり。
 (何と言っても世には圧倒的にこちらへの誘惑の方が多いのだし。)


 最初はほんの気まぐれだった。

 でもそこから始まった
 「善」(あるいは「悪」)が
 いつも世界を変えていくのだろう。


 大方の人間はそれでも、
 平凡の尾根を踏み外さず
 ちょっとした「いいこと」「わるいこと」と
 ブレながもバランスを取ってその人生を全うするのかもしれない。

 が
 もしも
 この平凡という尾根から転げ落ちるときが
 自分に来るとしたら

 どうか
 「善き」側に落ちることが出来ますように

 どうか
 その勇気が自分にもありますように。

 
 いやいや、

 そんなことを思いながらも
 本音を言うなら

 もちろん
 一番願っているのは

 平凡の尾根を最後まで踏み外さないコト

 だったりするわけなのだが・・・
 
 

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