「理想の政治」許すまじ
本日11月16日、
本国会で審議され世間でも取沙汰されている
教育基本法の改正案が与党などの賛成多数で衆院通過した。
これを聞いて
「さあー大変だー」って気分になんとなくなる私。
・・・でもなんで?
そもそも
今回の改正案の全容を具体的に知っている人が
一体、普通の国民の何パーセントを占めていることだろう?
いや、現行の教育基本法をしっかり読んだことのある人だって
大しているとは思えないしなぁ。
テレビやラジオで騒がれているのは
「愛国心」や「公共に尽くす精神」を養う教育を
復活させようとするお偉方の思惑、
そしてそれを対する
多分革新系らしき識者や教育者の
「国粋主義復活への第一歩だ!」という危惧ばかり。
肝心な法案や法律そのものの実態はまるで見えてこないのだ。
というわけで、
以下にリンクを貼っておくので
お時間のある方・この問題に少しでも興味のある方は
原文に目を通していただきたい。
基本法は前文・11条・付則からなる
さして長くはない法律だし、
改正案とてそれより7条多いだけの18条の法案である。
教育基本法(全文)
教育基本法改正案(全文)
(なお、お読みの際には
できれば安部総理の顔や日教組などのことを
頭から追い出したサラの心で読まれることをお勧めします。)
読んだ上で、再度考えてみよう。
今の教育基本法ではもう本当に限界が来ているのか?
改正案に掲げられている理念には
国粋主義的きな臭さが本当にたちこめているのであろうか?
・・・
いや、
こんなエラそうなこと言ってる私だが
実のところは、少しばかり「悔しい」気がするだけなのだ。
賛成反対と騒いでいるけど、
結局は他人からの借り物の意見に振り回されているだけなんだろ?
どうせ一般国民は真剣に考えてなんかいやしないんだから、
適当にあしらっておけばいいんだよ・・・
そう言って笑っている誰かの気配を感じるから・・・
そう言えば、
「国民に政治を意識させないのが『理想の政治』というものだ」
なんて言ってた人いなかったっけ?
そんな不遜を許さぬためにも
とにかく今日は私も、
自分自身の意見と考えを
少しみつめることにしてみます。
・・・
だって、
すべての判断は
そこから始まるんでしょうから、ね。
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コメント
dalinekoさん、コメントありがとうございました。
>教育界に蔓延る「良からぬ組織集団」(私見です!)のこれまでの悪行を否定するため
なるほど、やはり今回の改正の目的というのまさにそのあたりなのですね。
ではなぜそう明言しないのでしょうか?
何故「今日の教育の荒廃を招いたのはひとえにこの『良からぬ組織集団』なのだから、これを規制することが必要なのだ」とはっきりと・・・
そう敢えて言わない(言えない)あたりに既に私はなんとなく
「うやむやのうちに持っていってしまえ」
という為政者の姿勢を感じます。
まさにそれが彼らが言うところの「理想の政治」なのかもしれませんけれど・・・
また今回の記事は、
既にこの件についての賛否を決しておられているdalinekoさんのような方々には笑止千万だったことでしょう。失礼いたしました(苦笑)。
ノンポリの書いたスキだらけの文章として笑って流してくださるよう、どうぞお願いいたします。
投稿: ぞふぃ | 2006/11/24 12:07
ぞふぃさん、おこがましいとは思いながら、私見を一言。改正、反改正の背景についてです。今回の教育基本法改正を進める人たちは(私も)、現状に対して危機感を持っています。現状のままに放置することは許されない。ここが出発点なのではないでしょうか。法を変えないと言うことは、現状を追認することにつながる。教育界に蔓延る「良からぬ組織集団」(私見です!)のこれまでの悪行を否定するために、あえて、法律の記述を一段下げて、より具体化している部分があります。私の頭は、もう、バイアスが掛かっていますから、改正法を読む時に、「ここだ」と思ってしまいます。これ以上は、くどいですね。
投稿: dalineko | 2006/11/23 10:20