国民の本音
ネットというものに触れるようになって、3年。
最初は
各個人がマスコミを通さずしかも匿名にて自分の考えを掲げることのできる
この新しいメディアに随分驚かされたものです。
ありていにいうと
いわゆるタカ派で民族主義的な思想の人が
この国には私が思っていた以上に多くいるらしい
ということ。
マスコミというものは
基本的に政府を批判する立場にあるもの(これも随分妖しいところであるが)だから、
多少の各社の右左の傾向はあったとしても
極端な国粋主義を匂わせるような意見は
そこでは取り上げられることはほとんどありません。
でも
ネットではそうしたフィルターを通さずに
直に自分の意見が載せられる、
だからそういう意味では
掛け値なしの「国民の本音」がここにはあるのでしょう。
そしてそこにある、数々の次のような発言。
(それらが今
これまでの私の「日本人観」を大きく揺るがせているのです。)
どこの国だって
自分の国を誇りに思っているし
その自分の国を悪し様に批判することは
相手が誰であれ許してなどいないじゃないか。
これこそがグローバルスタンダードなのであって
今までの戦後の日本こそが異常だったんだよ。
いくら日本が敗戦国だからって
一体いつまで卑屈になってればいいというのだ?
なるほど。
その通りなのかもしれない。
私が思っていたのは
結局左よりのマスコミによって
刷り込まれた異常な国日本だったのかも。
でも、
でも、ごめんなさい・・・
私には
柔和で気弱で遠慮深く
周りと上手くやっていこうと四苦八苦している人々が
まだ
この国の主流を占めていると信じたい気がするのです。
そんなことではダメだ!
そんなことでは悪意の国に飲み込まれてしまうんだよ!
という声も十分届いているのですが。
・・・
どうも
既にどうしようもなく
私は何者かに洗脳されてしまっている・・・
それだけなのかもしれませんが。
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コメント
おーとさん、コメントありがとうございます。
拝読いたしまして私もなんとなくとても安心しました。
不思議ですよね。個人対個人の場合は相手を思いやったり許したり寛容であることは賞賛されるべきことなのに、国同士の場合はそうはいかない。
「なめられちゃうから」という理由もわかりますが、ツバをとばして相手をなじることが「なめられない」ために必ずや不可欠とも思えないのに・・・
それでも、多くの人々が己の品性や良心に恥じない判断をしているのであれば、これがこの国の真の姿なのかもしれません。
それが自分の思うものと違っていたとしてもどうこうできないというのは、なんとも自分の存在の小ささを痛感させられてしまいますが。
投稿: ぞふぃ | 2007/04/16 13:05
ぞふぃさんの感覚、私もとても同感できます。もしかしたら自分達の受けてきた教育がアメリカ等の戦勝国の策略に嵌っただけのものかも知れないと思いつつ、でもやはり「柔和で気弱で遠慮深く」ありたいと思いますよね。
辛い経験をしたことも無い甘ちゃんだからそんなことを言ってられるんだ、と言われればその通りで、実際に誰かに征服・抑圧されたら後悔するのかも知れませんが、私はそれでも世間の「常識」には抵抗を感じますし、同じ「甘ちゃん」の私達より若い世代が右傾化しているのを見ると怖くなります。
ぞふぃさんのようなご意見をお聞きすると、何となくとても安心します。
投稿: おーと | 2007/04/15 20:54