一卵性母娘をねらえ!
日曜の夜テレビで観た「母の日」商戦のレポート。
びっくりしました。
いやぁすごいんですね、今や「母の日」のプレゼントって・・・
高級なドレスやアクセサリーでコーディネートしてもらってのカメラマンによる記念撮影だとか
贅沢なホテルでのエステ&豪華な食事だとか
で、これらの商品のキーワードなのが「母娘二人で」ってとこで、
贈り主である娘も一緒に楽しめるというところが
また消費者の心を掴んでいるようなのです。
思うに、
こんなに贅沢なプレゼントが売れているっていうのは
「母」というイメージが一昔前と今とでは大分違っているからなのかもしれません。
豊かな時代に育ち「自分のために生き始めた」女性たちが
子供を育て上げ、
その子供たちから受ける感謝のプレゼントなわけですから、
中途半端なものじゃ「気持ちだけで結構よ!」ってことに
なり兼ねないのでしょうね。
そんなわけで
テレビ画面のレポートに映る「プレゼントを受けている母」は
娘と姉妹に間違われかねないような美しく生き生きとした母親像ばかり。
それは今の時代理想の母のひとつの姿なのでしょう。
でもなんかなぁ・・・
なんかイマイチなんですよね。
同じ「着飾って贅沢な非日常を楽しむ」のなら
娘よりも配偶者と一緒に、
っていうふうにはならないんですかね。
若いカップルではなく
程よく年を重ねた男女が一緒に余暇を楽しんでいる姿は
ものすごいお金を掛けていなくても
それだけでなんだかとっても素敵に私には見えるんですけどね。
仕事人間で余暇の楽しみ方も知らない無粋な「お父さん」とじゃ
せっかくのプレゼントも価値が半減しちゃうってことなんでしょうが、
娘と張り合って着飾ってきゃいきゃい喜んでいる姿は
いくらスマートで美しい人であっても
第三者から見ればそんなに羨ましいものにも映らない。
どっちかっていうと
「ああいうふうになってもなぁ」
っていう否定的な感情のほうが先に立っちゃいます。
結局、
熟年カップルが仲睦まじくしている姿が魅力的に見えるのは
それだけ希少価値だからってことなんでしょうが・・・
そういう意味では
娘と、または同性の友達とつるんで楽しむのは
ある程度のお金とヒマがあれば誰でも出来るわけで、
そんなあたりがその価値を貶めているのかもしれません。
もっとも
プレゼントを贈る側(娘)も受け取る側(母)も
そして多分蚊帳の外の方(父)も
この形が一番気楽で楽しめるんでしょうけどね。
もちろんそんな当事者さんたちは
他人の目なんか気にする必要は全然ないわけなんで
自分たちが楽しく感謝の心を楽しめれば
それはそれで、十分なのでしょうが・・・
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