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2007/10/08

「悪魔」を解き放つ

夕べのテレビにて耳にした言葉。

「私たちは、
かつて地中奥深くに閉じ込められた「悪魔」」を
今またこの地上に解き放っているのだ・・・」

NHKのBSドキュメンタリー「石油 1億6千万年の旅」の中でナレーターが語っていた言葉だ。

ここで言う「悪魔」とは
地球温暖化を誘発する「二酸化炭素」。
そして
それを大量に産み出す石油こそ、
かつての温暖化されていた地球における夥しい数の生物が
その屍をもって「二酸化炭素」を閉じ込め
温暖化をくいとめるのに成功した結果生み出されたものなのだ、
と番組は言う。

さらに続けて

ああ、
それなのに
まるでパンドラの箱を開けるのように、
私たちは
自分たちの生活の利便性のために
石油を掘り当て燃やし、
かつての『悪魔』を空気中へ解き放っているのだ。
私たち自身がその悪魔に
その身を滅ぼされ、
私たち生物の大量の屍がまた悪魔の身を石油として
地中深く縛り付ける日が来るまで、
悪魔はこの空気中をさまよい続ける。
・・・確かに
こんなことは以前にもあったこと。
いつまでも続く
生物や火山などの地球エネルギーと二酸化炭素の
イタチごっこの一つに過ぎない・・・
だが問題なのは
そのイタチごっこのサイクルを
何千万年からわずか150年という短い期間へと
あまりにも速めてしまったのが
産業革命以後の私たち人間なのだ、ということ・・・

と、畳みかける。


・・・
この番組を見ながら
私は電気を消した。
必要最小限の中の明かりの中、
映し出される映像はそれでも見るに耐えがたいものだった。
そして、
番組の終了を待たずに
私はテレビのスイッチを切る・・・


最後まで観るべきだったのだろうか?
余分なエネルギー(=石油)を消費してでも?


この方向へ思考が進んでいくと、
最終的には「死」という言葉が浮かんで来る。
生きていること自体が
既に「環境破壊」である文明社会の人間にとって
結局エコを突き詰めることは
「自分の死」に繋がってしまうから。

・・・・


もちろん
その考え方は間違いであり
「できることからやればいい」
と誰かが私にささやいてくれる・・・が、


が、
しかし、

そういっている間にも
「悪魔」は着々と世に放たれ続けている。

そして
残念ながら
それは歴然とした事実、なのである。

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