石破防衛相のしゃべり方に思うこと
このところの
イージス艦と漁船の衝突事故の報道。
それにより連日のように
TV画面に出てくる石破防衛相なのだが、
彼の特徴のあるしゃべり方が
だんだん気になるようになってきました。
丁寧にゆっくりと
一言一言を噛み締めるように話すその態度。
それは素直に受け取れば
「聞き手に向かって
自分の主張を十二分に理解してもらおう」
という決意のもと
編み出されたものなのだ、
と解釈すべきところなのでしょう。
しかし、
この噛んで含めるかのような
ゆっくりとした丁寧な物言いが
一部の人たちにはかなり不評のようなのです。
「人を小ばかにした感じで気分が悪い」とか、
「上からの目線でモノを言っているのがミエミエ」とか
まあ要は、
「お前らにも分かるように話してやってんだぞ!
よく聞いていろよ、バカどもが!」
的な空気がプンプン漂っているのが
嫌でならないということのよう・・・
実は
かくいう私もあまり彼の話し方を好きではないほう、なのです。
「丁寧さ」も度を過ぎると
慇懃無礼と受け取られかねない、
石破大臣だって
それを知っていないわけ無いのに
あんなふうに喋るなんてよっぽど自分に自信があるのだろうな、と
その自信満々の態度には
正直イライラさせられている・・・
もちろん
政治とは自分に自信のある有能な方に
やっていただきたいものだから、
だから
何言ってんだか分かんないとか
口を開けば失言ばかりなんて先生方よりは
よっぽどいいことなんでしょうが。
でも、
あんまり奢ったような物言いが続くと
せっかくの論理的な弁にも
「聞く耳もたずの国民」が増えちゃうことになりそうですよ・・・
だって、
実際大方の国民って
確かに愚かなもんだろうけど、
だからって
それをあからさまに指摘されるのは
そりゃ我慢ならないもの
(愚か者ほど妙にそんなことに敏感だったりするものです)。
まあ、
冷静で賢明な国民の皆さんはそんなことないんでしょうが、
意外と
この国には
そのレベルまで行き着いていないひとが多いみたいですから・・・
もちろん
悲しいことに
私も
「そのレベルに行き着いてないうちの一人」、
ということなんですけど、ね。
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