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2008/03/13

自分に酔ってはいけない

実は1年ほど、
密かに俳句をやっている。

去年は結社なるものにも所属して
ない頭を捻りつつ
月末までに投句するということを繰り返していた。
その句を
選者であるエラい先生に批評していただく。
その評価の良し悪しに一喜一憂していたものだった。

もちろん
その批評や選には
選者の方の好みや考え方があり
それに常に納得できていたわけでもなかったのだが。

それにしても
この投句によって
とても勉強になったことはあった。


それは、

決して、自分に酔ってはいけない

ということ。


これは季節を詠む俳句だけではない。
ちょっとした
雑感のエッセイにせよ、
感性の赴くままに・・・なんて書いた文章には
ほとんどの場合自分への「酔い」が含まれがちである。

「こんな感性をもっている私って素敵」的な自己陶酔・・・


だが、それを
「そんなふうに思っているのはアンタだけだよ、
読んでる人にとっちゃ不愉快なだけ!」と、
バッサリと歯に衣着せぬ毒舌で切られると
正直かなり、凹む。
ほんのぽっちりあった自信も何もかもが
ガラガラと音を立てて崩れ去る。

でもそれが真実なのだ・・・・

(例えば誰かのそういう酔いしれた文章を目にした事のあるアナタなら分かりますよね―苦笑)


もちろん
この「自分に酔ってはいけない」という鉄則は
俳句だけでなくどの創作活動にも共通して言われていることなのだろう。
だが、
特に五七五の十七文字という極めて短い言葉の中で
季節感というとてつもなく漠然とし広がりのあるものを表現せねばならない
この世界においては
ことさら厳しく要求されているもののように感じられる。


というわけで、

どうもこのブログにも
最近「感傷的な呟き系」が漏らしにくくなってしまったような・・・


・・・


「いや、
そんなこと全然ありませんよ、
相変わらず自己陶酔型文章は健在、
読み手としては毎度シラケさせてもらっています」

とのご意見の方がいらっしゃったら、

すみません、
まだまだ修行が足りないようです。

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