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2008/03/27

サイトというものは夜空の星に似ている

たとえば
どこかで何かの拍子に開いたページがあったとして、
それがこの私自身にものすごくピッタリくるものだったとして、

どんどんどんどん
その文章に引き込まれ、
読みすすんでいくわけなのだが、
そのうちにひょいと気が付くことがある。

それは、

「ああ、
これはもう打ち捨てられた過去のサイトなのだな」

ってこと。


もう更新されることはない。
この文章を発する光の元は
とうの昔に途絶えてしまったというのに
今私の目の前にあるのは
つい先程書かれたかのように
イキイキと活気に溢れた文章だ。

そのちぐはぐな様は
何万光年も離れたところから光を放ち
今はその存在すら確かめられない
遠い遠い彼方の星にどこか似ている。


・・・


インターネットが普及して十数年・・・
星の数はどんどん増え続け、
その中に実態を失った星の光も
雨あられのように
地上に私に降り注ぐ。


最早過去のものであるにもかかわらず
今更それを知って
ひどく感動している自分。

その間の抜けたタイムラグに
なんとなく
ため息が出た。


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