谷亮子選手の
「高橋失速」へのコメントに寄せて
今更ながら
気の抜けたような話で申し訳ないが・・・
日曜日の名古屋国際女子マラソンで
高橋尚子選手が27位に終わった件に絡んで。
あれから2日たった夕べ(11日夜)のこと。
―そのとき柔道の野村忠宏選手の
ドキュメンタリーがTVに流れていたからだろうか―
急に隣にいた夫がこう言い出したのだ。
「それにしても、あの谷亮子のコメントはないよなぁ」。
その谷選手のコメントとは、
フジテレビのスポーツ番組「すぽると」で語られた
高橋選手の名古屋の結果に対するもの。
確か、
「長期にわたりずっと好調を維持することは大変なんです」
みたいなかんじの内容だったか。
そのコメントが
夫には「それが出来なかった高橋選手に対し自分は出来ている」
っていう
(なんだよ、自慢かよ?)
との不快感に繋がった、とのことだ。
うーん・・・
実は
私もその言葉を聴いて
「・・・ん?」とひっかからなかったわけでもなかったのだが、
(まあ実際彼女は出来ているわけだし・・・)と
さらりとスルーしていた。
だが
夫に聞いてみると
私には流せたこの言葉も、
彼には相当カチンくるものだったらしい。
まず、
はじめに断っておくが
彼は決して谷選手のアンチファンではない。
「ママになっても金」という彼女の目標も
心から応援している極当たり前のオリンピック好きのひとりだ。
その彼が
偉大なるヤワラちゃんを批判する。
私はちょっとびっくりした。
(それほど、Qちゃんに期待していたってこと?)
一方私はといえば
正直な話
マスコミが「何かにつけて持ち上げたがる高橋選手」の扱いには
疑問をもっていたから、
今回の結果も
あまり彼女には同情していなかった
(彼女のほうだって
私を含む一般人なんかに同情してもらいたくも無いだろうし)。
だから
谷選手にしろ高橋選手にしろ
結局はマスコミに取り上げられた特別な存在であり、
同じような存在なんだから、
二人の間でどんなコメントを出し合おうと
それほど興味はないのである。
(むしろ私としては
同じ金メダリストでありながら、
マスコミには冷遇されている野口みずき選手を贔屓にしいる関係から、
「彼女にもQちゃんと等しく光を当ててやってくれ!」
という希望はあっても
Qちゃんにはその結果に見合った扱いをしたほうがいいのでは?
という批判に似た思いぐらいしかない。)
まあいずれにせよ、
谷選手が分野違いにもかかわらず
同じ有名アスリートとして名を馳せているだけという理由で
こんなところに担ぎ出されてコメントを引き出さされ
挙句の果てには
買わなくても良い反感を
何人かの人に買ってしまったかも、という事態には
同情こそを感じるとしても
反感のようなものは微塵もないというわけだ。
結局、
夫としては、
陸上というスポーツ界の花形競技にて
女子初の金メダルを獲得した高橋選手に
並々ならぬ畏敬の念を持ち期待もしていたのだと思う。
その存在は
たとえ五輪4連覇がかかっている谷選手であろうと
見下して欲しくない・・・
と、そんな気分だったらしいのだ。
・・・
もっとも
実際に谷選手がQちゃんを見下していたかどうかは
また別の問題だけれどね・・・
それにしても
あの場合谷選手としては
ああいうコメントしか言えないんじゃないかな、
と私には思えてならない。
それなのに
わざわざ門外漢の彼女にコメントを取りに行った
すぽるとスタッフの神経を
むしろ疑うべきだろう。
まあ今となっては
このコメントによって
また谷さんのアンチファンがひとり増えてしまったことに
ちょっと
同情しちゃうかも・・・
あ、
もちろん私は
別に谷選手のファンってわけでもないのですけど、ね。
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