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2008/04/08

「煽られる不安」と「身近な現実」

・・・
エコ、エコと
その言葉を聞かない日は
ここ数年ほとんどなくなりましたが、

例えば、こんなもの・・・

植物自身にとっては害にしかならないという噂の夜桜のライトアップ、
深夜までも延々と続くテレビ放送、
真冬でも二の腕の丸出しにした女性アナウンサー、
コートを着て歩けないほど暖房の効いたショッピングモール、
また反対に、
羽織るものを一枚持ち歩かねばならないほどガンガン冷房の利いた飲食店などなど

こういうものってほとんど変わりないような気がします。

どうしてなんでしょうか?
その程度のエネルギー消費という贅沢はまだまだ平気ってことなんですか?


結局、

観光客を呼ぶためには、
視聴者のニーズに応えるためには、
入ってきたばかりのお客様にはこれぐらいの暖かさ(あるいは涼しさ)が必要だから、

なのであり、
何より

うちだけがそれをやめるわけにはいかないんだよ、
うちだけが損するのはごめんだよ・・・

という理由が最たるものなのでしょうね。

つまりは
経済が一番で環境はその次か、もしくはその次の次の次ぐらいだってこと。


・・・


ところで
ちょっと前の4月1日には
こんなニュースが流れていましたね。
なんでも今年の夏は北極点を覆う氷がなくなる可能性があるとか。
夏になっても溶けることのない多年氷面積が観測史上最低となったことによる推測のようです。
(詳しくはこちら参照のこと)

まあ、大変!
でも
そんなニュースのあとには、
夜桜の美しいライトアップの姿が映し出されるのです。


それはまるで
「この先地球は大丈夫なのか?」
という不安を煽るだけ煽っておいて
「いやまだ全然大丈夫だよ」といわれてるようで・・・

そういうものを見せ付けられるのは
正直辛い。


そう思っているのって、私だけなんでしょうか。


いや、「その不安」が私だけの単なる思い過ごしであり
実際「地球がまだまだ全然大丈夫」だというのなら、
逆に
こんなに嬉しいことは
ないのですけど、ね・・・

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