エッセイ嗜好の限界点
そもそも、
エッセイというものを好んで読むようになったのは、
一体いつごろからだったのだろうか?
5年ぐらい?いやもっと前から?
ここのところ、
特にこの1年ばかりか、
面白いエッセイを読むということが、
トンと少なくなった気がする。
ネットでも、もちろんその他紙媒体のメディアでも。
かつては、
あんなに新鮮で斬新で歯切れのいい魅力的な文章を書いていた人が、
今は自己満足の陳腐なダラダラ文ばかり書いている。
新聞雑誌でも
以前どこかで誰かが書いていたような二番煎じの主張や、
ノスタルジーを売り物にした手垢のついた感傷的文章ばかりが目に付く。
…………
一言で言うと
「飽きた」
ということなのか?
そもそも
こういうものを読んだり書いたりし続けることというのは
自ずと限界があるということだっただろうか?
そして
私の中のエッセイ嗜好がすでに飽和状態になっているとでも?
それでも
今も思うのは、
かつてのように面白い文章がどこかでまた読めれば、
ということ……
その希望を捨てきれずにいる。
ああ、
気負いなくストレートで正直な文章に出会うことができたら……!!
自分を(そして自分の文章を)省みずに
わがままを言わせてもらえば、
それが今一番の望み、である気がする。
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