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2009/12/22

よい育て方、わるい育て方

青少年が犯罪を起こすと、
その犯人の育った家庭というものは、クローズアップされるものです。

それは
多少マスコミに脚色されたりしているのでしょうが、
過干渉であったり
その反対にネグレクトに近い放任主義であったり
まあ、
いわゆる普通の家庭ではなかったかのように報道される…


でも
本当のところどうなんでしょう。

とても社会的にも人格的にも立派な親が心をこめて育てたとしても
その子が社会的にも人格的にも立派な人間になれる可能性なんて
なんだかほんの少しもないのではないか…
どんな育て方をされても
結局はその子はその子のもって生まれた性向にしたがって
その人生を生きていくより他にないのではないか…

そんな気がしてならないのです。


「砂漠の船」
この作品では主人公は自分の娘をきちんと育てることに
世間一般の父親よりずっと心を砕いている。
しかし、
自分の栄達よりも家族の幸せを優先させる父親を「情けないもの」と感じる娘にとっては
父親の説く「家族の幸せ」は押し付けられた息苦しいものにしか感じられない。

もちろん、
この父親が「ひとりよがり」なため娘の心は離れたわけなのです。
それでも、私たちはこの父親を馬鹿なヤツと嘲笑することができるでしょうか?
己を振り返ってみて
自分が「ひとりよがり」ではないといいきれる親が
今この国には何人いることでしょうか?


結局
親ってもんは
子供が道を外れる瞬間に
「こんなことしたら親がどんなに悲しむか」って思ってもらえること以外に
何の力も持てないものなのです。
しかし、
一見何の問題もなくごく普通に暮らしている家族にとっても
そう思ってもらえることは
最早とても難しい……


そういう時代なのですかね、現代は。

経済的や環境悪化云々が理由なのではなく、
ただ漠然と子供を持つのを躊躇する…
そういう人が増えてくるのは
仕方のないことなのかもしれません。

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