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2010/01/18

もっと他に考えることはないのか!

表題は、かつて友人が言っていた言葉。

小説にせよ映画にせよ
ベタベタな恋愛ストーリーに触れると
その不毛さに苛立って仕方がないのだという。

「そういう連中を見ると
『もっと他に考えることはないのか!』って思っちゃうんだよね」
と彼女は笑って言っていた。


それを聞いて、私も笑った。

確かに
仕事や人間関係、勉強、
いやいやそんなこと以前の「どうやって生活していこう」みたいな
切実な金銭問題など
そういう現実的な視点が
その手のジャンルには全くといっていいほど描かれてないことが多い。
その浮世離れさ、や
「愛こそ全て!」みたいな厚かましさに
ものすごい腹立たしさを感じる、
私もそんな女だったから。


でもね、
一冊の本を読み終えて、
それがいろいろな要素―リストラとか老後の心配とかあからさまな差別とか―
そんな極めて寒々しい現実を描いた作品だったとして、
そのリアルさゆえに感銘を受けたはずなのに
自分が真っ先に読み返すのが
一番甘々のヒロインがプロポーズされるシーンだったりするのも
よくあることなのだ。


そのたびに
もう何年も会っていない
その彼女になんとなく申し訳ない気になる。
「……ごめん、私もまだまだ甘いなぁ」
なんて。


でもその反面こんな風にも思うのだ。

恋愛って
ほんとやっかいで
そればっかりに浸っている連中ほどアホくさいものもないかもしれないけど、
全くそれもないなんてのも無味乾燥っていうか、

まあ
やっかいだけど
避けても通れないもんなのかもよ。


もう絶対
会うことはないだろうけれど
もしもその彼女と再会したらそんなことを言ってやりたい。


なんて、

彼女だってもちろん
そんなことはもうとうに知っているのだろうから
実際は何も言わないんだろうけれど。

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2010/01/13

つまらないものはつまらない

マイミクの人たちに、
あくまで一般論としてのつもりだったんですが
「何の変哲もない日記、
 毎日更新するという義務感だけの日記。
 そんなのつけていて虚しくないのかな」
なんて言っちゃったら、
そのマイミクたちの日記更新が途絶えちゃいました。
失言だったかなぁ

なんていう相談をネット上で目にしました。

「あらまぁ、私と同じこと考えている人がいる」なんて思っていたら、
それに対する大方の意見はこんな感じ。

そりゃ失言です、
貴方がどんなふうに思っていても構わないけどそれを口に出してはいけません。
あなただって面と向かって「つまんない」って言われたら
いやな思いするでしょう?

ありゃりゃ……
これはすみませんでした。

確かに「お前の文章なんて全然面白くないよ」と言われると
少なからず凹みます。
そんなことを不用意に口にするなんて
思慮深い人間なら慎むべきなのでしょうね。


でも、ね
やっぱりつまらないものはつまらない、
これは仕方のないことです。

もっと友達だけじゃなく不特定多数の読者が読んで耐えうるサイトこそが
増えることが望ましい
そう思う私は思いやりのない人間なのでしょうか?

なんて
偉そうに書き綴ると

そういうオマエのサイトこそが
淘汰されるべき存在の癖にえらそうなことを言うな


そんな声が聞こえてくるようです。


なるほど
確かにそのとおりです。
というわけで
良識を持って黙ることにしましょう。

つまらないものはつまらない

なんて
決して言っちゃいけない言葉です、
良識ある人間なら、
心にとどめておくべき……


ですよね?


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2010/01/08

年賀状のない正月

昨年、身内に不幸があった。
というわけで今年の正月は喪中のため年賀状のない正月に。

とにかく
11月に欠礼葉書を出してしまった我が家は
年末の年賀状製作という面倒な仕事から解放された。
クリスマス+年賀状+大掃除+帰省
という例年の師走のハードスケジュールが緩和されたことに
実はホッとしていた私だった。

それでも
帰省から帰ってきて空の郵便受けをのぞくときは
ちょっとは寂しいかもと思っていたのに
喪失感や寂寥感はほとんどない。

我ながらちょっと意外だった。

実は8年前も同じように喪中の正月だったが
そのときの賀状のない正月の寂しさたるや……なかった。
あの頃はまだ
旧知の人々から届く年賀状に
多くの喜びや慰めをもらっていたのだなぁ。
そう思うと
今の冷めた自分に一抹の寂しさや罪悪感も感じる。


時代の流れか、人の心境の変化か?


いずれにせよ
こんなふうでは
年賀状は廃れていく一方なのだろうなぁ、とふと思う。

確かに
パソコンで百枚単位で印刷された、
あたかもチラシのごとき年賀状なら
衰退の道を歩むのも仕方のないことなのかも。
だいたい多くの人に送りすぎってのも問題なんだろうし……。


それでも

来年の正月、
郵便受けを覗くとき
私の心がまた温かくなりますように

今年の年末には
また心をこめて年賀状がかけますように

なんて
ここに神妙な面持ちで書いてみたりする

「そんな私って、やっぱり偽善者なんだろうな」

そう思う、年の初め……

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