「幕末かぶれ」対決
龍馬ブームの昨今である。
火付け役である某公共放送の看板番組だけではない。
それが始まる前の昨年の末ぐらいからの、
マスメディアへの坂本龍馬の露出は全く大したもんなのだ。
その人生についてを語る関連書籍から
果ては彼とは全く関係のない製品のCMまで、
「龍馬」の名が流れない日はない。
去年の
割と地味目のヒーロー(しかも脚本も「?」な作品)と比べても
しょうがないのかもしれないが、
つくづく、龍馬っていう人は歴史上人気のある人物としては
間違いなくトップクラスには入る人なんだろう。
私たちがイメージするその「人なり」は、
豪快な性格、神出鬼没のフットワーク、奇想天外な発想……
ああ、もう絵に描いたようなヒーローと言うしかない。
でもなんだかなぁ……
龍馬みたいにステレオタイプな英雄って
私はダメなんだよね。
なにせ昔、
職場の友達が
「幕末で一番好きな人って誰?」と聞いてきたとき、
「大村益次郎」なんて答えて、
相手を白けさせちゃったことがあったぐらいだから。
(大村益次郎って昔大河の主役にもなったとはいえ、
そんなにメジャーな人じゃないから仕方ないのだが)
ただの天邪鬼ってやつなのかもしれないけど、、
でもその天邪鬼から言わせると
誰も彼もが好きになるような坂本龍馬好きの男の人って、なんだか可愛いい。
きっと素直に「好きなものは好き!」って大声で言えるような人なんだろうなと思う。
まさに「龍馬かぶれ」だ。
この「龍馬かぶれ」って言葉、
あるCMで使われていたけれど、
あれは本当に上手く「愛すべき龍馬ファン」を言い表していると思う。
「私は龍馬かぶれです」っていう開き直りっているサマ。
本当のファンっていえるのは
「○○かぶれ」と胸を張っていえるような御仁じゃあないのだろうか。
と振り返って自分を見つめてみると、
自分は残念ながら
自らを「大村益次郎かぶれ」とはとてもいえないことに気づいた。
いやはや……
すみません、
幕末好きとしての私は、
「龍馬かぶれ」さんたちはに完全なる敗北、のようです。
| 固定リンク