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2011/04/22

万人にウケるコトバ

愛読しているサイトで紹介されていたある文章。

「皆さんはどう思われますか?」
「難しい問題ですね」
「これからも考えていかなければなりませんね」

意味があるようで、全く意味のない言葉。リスナーとトークパーソナリティの議論を整理しつつ番組を進めていく上で、私はその類の言葉は使いませんでした。……

『ラジオの魂』(小島慶子著・河出書房新社)より

実は、私はこの本の著者小島慶子さんの番組を聴いたことはありませんし、
この方の番組が評判になっていたことも知らなかったのですが、
それでもこの文章にはものすごく共感させられたました。

「皆さんはどう思われますか?」
「難しい問題ですね」
「これからも考えていかなければなりませんね」

そうなのです。
これらの言葉を聴くたびに何ともいえない脱力感を感じるのは、
これらがまさに

「意味があるようで、全く意味のない言葉」

であるからなのです。


聴いている私たち聴衆も
そして多分語っている本人も
これらの言葉に全く意味がないことをわかっているはず。
だから、でしょうか、
わたしにはこんな風にしか聞こえない……

「皆さんはどう思われますか?」(「とりあえず丸投げしとくか」)
「難しい問題ですね」(「素人には特にね」)
「これからも考えていかなければなりませんね」(「ま、忘れない程度にね」)

それでも
とりあえず収まりをつけるためだけに使われる
これらの、薄っぺらいコトバたち。

結局、
電波を通じて流されている言葉っていうものは
たいてい万人に当たり障りのないものになってしまうから、
こんなふうになってしまうのも仕方がないんだよ……

それもわかるのですが、
でも、言ってるほうも聴いてるほうも
「全く意味がない」と既にわかりきってものを流し続けるっていうのも、ねぇ……


……

ふと、
ずっと前、どこかで目にした文章を思い出しました。

「万人の共感を得ようして発せられた言葉など、結局誰の心にも響かない」


……確かに。


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