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2011/06/14

男女の間に友情はあるのか

昔からその存在の有無が取り沙汰される「男女の友情」。

結論から言うと
私は男女の間に友情というものは存在すると思っている。

しかし、
その男女の間に存在する「本当の友情」というものは、
絶対に「男女の友情」などという言葉では言い表わすばずがない、とも
固く信じているのだ。


たとえば、
あなたが誰かと友情を結ぶとする。
その相手が異性であろうと同性であろうと全く関係ない場合、
これが掛け値なしの「友情」だ。
これは、「男女の」ではなくただの「友情」。


これに対し、
「男女の友情」などという言葉で表される係わりは、
相手が異性であることに一定の価値を見出している関係。

こういう場合
「あの人を異性として意識したことはない」と言いつつも、
「あの人」が異性であることは
その語り手にとって大きな意味を持つ。

ちょっとしたはずみで危うい恋愛関係に陥るかもしれない異性間で
安定した友情を育めた自信。
「異性とそのような稀有な関係をつくることが出来た自分」
に対する自信が、この「男女の友情」の陰に潜んでいるのである。


……


ちなみに
私にとってこの「男女の友情」は1つの憧れである。
残念ながらそういう関係を築いたことは今までないのだが。

でも、
先にあげた
男女間の本当の「友情」のほうは多分、ある。

ここで「多分」というのは、
それは意識することすらない
本当の掛け値なしの「友情」だったので。

記憶に定かではないのだ。

……残念なことだが。


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