おしゃれな生活
おしゃれな生活ってある。
例えば
台所用品の色をビビットに統一したり
作る料理はヨーロッパ風がメイン
(煮込みを「ポトフ」と言ったりする)。
輸入家具にほれ込んだり
乗る自転車は荷台なんぞないクラシカルなやつ
・・・
女性向け雑誌の見開きに大きく写真に載りそうな、そんな生活・・・
でもなんだかなぁ
だめなんだ、
苦手なんだ、そういうの・・・
考えてみれば
若い頃の私だってそういうのに憧れていなかったわけではなかったのだ。
目指していたのは
身奇麗に頭にターバンなんぞを巻いて
テキパキと家事をこなす若々しい奥様だったのに
フタを開けてみればこのとおり。
ほんの少しのお金をケチってケチってッケチりつづけた結果
この雑然とした家の中で
日々の生活にあくせくして暮らしている。
遠のくばかりの「おしゃれな生活」。
そのケチったお金で何をしたというわけでもない。
結局
そういう「おしゃれ生活」には
うわべだけ憧れていても
真からそれを送ることなんぞ
望んでいなかったということ、
身につかなかったということ、だ。
だから、
というわけではないのだが、
そういうおしゃれな生活を綴った文章は
未だになんだか苦手、
スープの話より味噌汁の話のように
庶民的生活感のある文章のほうがいいなぁ
なんて思ってしまう私は
単なるやっかみの強い
根っからの田舎モノ、のようです。
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