「いまなにをならっているの?」
その旧友の言葉に私たち3人は一瞬固まった……
前回の書いた旧友との再会から10日あまり。
実はそのとき、
その15年ぶりの旧友から発せられた
「皆、いまなにをならっているの?」
という言葉が今も頭を離れないのだ。
この言葉を発した彼女は、
今でこそ転居のために失職中だが、
それまでは「主婦業の傍ら勉強を続け、大学講師という職を獲得した」努力の人。
一方聞き手たる我々
―専業主婦1名、SE1名、そして私の3人―は
仕事だの家事だの子育てだのPTAだの、
とまあ要はそういう雑事に追われているのを言い訳に
同じような日々を重ねてきたごく普通の人たちである。
思い出話と家族の話、
話題がほぼそれにとどまっていたのは
「本当の友達」云々もあるのかもしれないが、
話すような「私自身の『なにか』」がないのも事実。
……
いやいや、わかっている。
習い事に血道を上げること=充実した人生
という図式がいかにも短絡的かつ陳腐なことも。
「カルチャー主婦」という言葉に
揶揄のニュアンスを多分に含んでいることにも
それは如実に現れている。
でも、
それでも、
何かを始めたい
そんなふうに思う心を抑えることは出来ないのだ。
では何をやる?
楽しんで長く続けられる、
しかもほどほどの努力による達成感もある何か
そういうものって
ありそうでいてなかなか無い。
うーん
とりあえずは
やはり音楽、楽器、それから読書かな。
今聴いているオペラの歌詞から、語学もすこし齧れるかも。
語学なんて
若いころの野心が無くなったあとだから
逆に純粋に娯楽として楽しめるような気がするし……
……
いや、楽しくなってきた。
あとは三日坊主にならないこと、だね。
というわけで
電子辞書のドイツ語カード、買っちゃいました(汗)。
現在「Toristan und Isolde」」で楽しんでおります。
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