熱狂的ファンの虚実
先日、
勝間和代さんをテレビで初めて拝見いたしました。
勝間ブームが始まってから久しい昨今、
まさに今更ながら、という感じでお恥ずかしいのですが……
実は私は
それまで勝間さんという方を具体的にはほとんど知らず、
香山リカ氏の著書についていたセンセーショナルは帯のご当人か、
という認識しかもっていなかったのです。
なんていうか、すごいエネルギッシュな人なんですね。
で、そのインタビューの中でも触れられていたのですが
まあこういうカリスマ的な人物がマスコミに登場すると
当然のようにそれに付随して現れる人々がいます。
それは
勝間さんの場合はカツマーと呼ばれるいわゆる熱狂的ファンの人々。
勝間さんの本を読み、そのバイタリティに憧れ、著作を読み、彼女に倣いスキルアップに努力を重ねている人たち、のことです。
…うーん
どうしていつもこうなんでしょう。
別に勝間さんに憧れてそのマネをして努力するのって
そんなに悪いことなわけじゃないのに、
なんていうのかな
「カツマー」なんて言われてマスコミに取り上げられている人たちって
体よく
一般人の揶揄の対象にされているだけのような気がしてならないんですよね。
例えば
勝間さんが午前中はジムで汗流すって聞いたら
自分も仕事前にジムへいってしまい
その後へとへとになって仕事どころではなかった、
とかいう「あらら」な感じ…
多分
本当の意味のカツマーさんの多くは
ちゃんと自分を知りつつ勝間氏の著書から得るべきものを得、
捨てるべきものを捨てているはずなのに……
昔
料理研究家の栗原はるみさんの「おっかけ」ファンの行動をレポートしたものを
偶然目にしたことがありましたけれど、
正直「いい大人が一体何やってんだよ!」って感じでした。
その、あまりの馬鹿さ加減に「ヤラセ?」って思っちゃうほどに、です。
でも、
冷静に考えてみると
それは本当のところ「ヤラセ」ってもんだったのかもしれない。
マスコミって結局は
「ブーム渦中にいる人」ではなく
「大衆=それを脇で見ている一般傍観者たち」を対象にしているものだから…
そしてその傍観者って
「やだ、バッカじゃない?」と冷笑したくてうずうずしている人たちなのですから、
それの満足を叶えてやることに何の躊躇があるものでしょうか。
というわけで、
今後は
そのような常軌を逸したファンのメディア露出には
決して嘲笑したりイラついたりしないように……
私はこの手の話に単純に載せられてしまう私は、
そう、
自分自身の心に深く戒めることにしたのでした。
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