2006/12/26

Oh!そうじ!

 12月にはいってからというもの、
 なんとなく機嫌が悪い日が続いていた。
 そう、
 頭の上に常に
 何かが覆いかぶさっているかのような不快感・・・
 徐々に追い詰められていくような、脅迫感・・・

 理由はわかっているのだ。

 ・・・それは、大掃除!

 ああ、憂鬱である。

 我が家は毎年休暇に入ると同時に帰省してしまうため
 年末大掃除はどうしてもそれまでの週末が勝負になる。
 「年賀状の作成やクリスマスの買い物など他にもやることは目白押しだってのに!」
 と、思うように進まぬ進捗状況に
 イライラ度はUPしていくばかりなのだ。

 それに加え
 この季節になると
 テレビもラジオも雑誌も大掃除ネタを大いに取り上げ始めるのも
 さらに私を追い込む。
 「今年のヨゴレは今年のうちに・・・」
 という(古い?)決まり文句に始まり、
 「効率の良い掃除の仕方大特集!」
 「よい掃除道具の選んでラクラク大掃除!」などなど。
 そういった「お得情報」や「おばあちゃんの知恵袋」が
 「まだやってないのかよ、早くやれよ」との言葉にすり替わり押し迫ってくる。
 こうして、不機嫌さは年末に向けてさらに膨らんでいくのであった。

 さあ、これが炸裂する前になんとかしないと・・・

 というわけで意を決し
 クリスマスを返上しての大掃除大会となった先週末の我が家。

 クリスマスパーティーの打ち合わせだのお稽古事のレッスンだのと、
 なにかと言い訳をつくっては脱走を企てる<子供その1>を相手に
 押したり引いたりの駆け引きをする。
 ほっとくと雑巾を投げて遊び始める
 はっきり言って戦力外の<子供その2>の様子を適当に見回る。
 そして、
 お風呂のカビとりに情熱を注ぐ<もうひとりの大人>のサポートをしつつ
 自分は食器戸棚とレンジ廻りのヨゴレと格闘すること数時間。
 23日から始まったそれは
 ようやく24日の日没前に無事終了したのであった。(ほーっっ)

 というか、
 正確には時間切れのための次回持ち越しとなったというところなのだが・・・

 ・・・

 結局クリスマスイルミネーションや
 華やかなショッピングとは無縁のイブとなった今年のクリスマス。
 だが、
 私の精神衛生上には誠に好ましくあった一日だった。
 その夜の燭火礼拝は
 すばらしいソプラノ独唱が堪能できた素敵なものでもあったが、
 それもさることながら私の幸福感を高めるのは、
 「もう大掃除は終わった!」という厳然たる事実。


 そして今、

 多くの、もう大掃除を済ませた人々と同じく、
 私は声を高らかに叫ぶのである。

 もう、大掃除、終わったんだもんねー

 もちろん
 それが「これから・・・」という人々にとっては
 不愉快極まりないことは重々承知の上なのであるが、

 知っていながらも
 それを言わずにはいられない

 オトナ気ないワタクシ、なのであります・・・

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